2024/07/27
「わーやってますね」
「来たわね」
「今泉さん」
里に着いた瞬間に今泉さんに見つかりました。
嗅覚がすごいです。
「あっち、手伝いましょ」
「え、はい」
「手伝うと色々食べ物とかお酒とかもらえるから」
「頑張りましょう」
今泉さんはすでに暑さで汗だくでしたが、言わないことにします。
私にもそういうやつはあります。
本日のメニュー
・おにぎり
・唐揚げ
・卵焼き
・大根となすのお漬物
・お豆腐のおみそ汁
「美味しいわね！」
「ですね！」
「でも水浴びしたい」
「わかります！」
木陰で頂いた食事を食べました。
それぞれお米屋さん、お肉屋さんに八百屋さん、お豆腐屋さんの差し入れのようです。
「だいぶ助かったようですよ。先程定食屋さんに聞きました」
「そうなの？」
「今泉さんが手当たり次第に妖怪や妖精に声かけてくれたおかげだと」
「だってこれタダでもらえるのよ、やるでしょ」
「幽香さんの手を引っ張ってきたのは驚きました」
「驚いたわ」
気づいたら幽香さんが居ました。
心臓が口から飛び出るかと思いました。
「私をこき使うなんていい度胸」
「……くうううん」
「大丈夫ですよ今泉さん、これは大丈夫なやつです」
「そなの？」
「てい」
「いったあ！」
「せっかくのおもちゃを」
デコピンされました。
幽香さんは怒っていそうでしたが、明日のお祭りも参加するようです。
それならまあ、良かったんだと思います。
なんだかんだ楽しそうに汗をかいていました。
明日のお祭り、楽しみです。
追記
さきほど「そういうやつ」と書きましたが、デリカシーと言いたかったのです。
フミタさんに教えてもらいました。
私にもあるやつです。
