🍌【おしらせ】08/29 特集「妖夢ちゃんとバナナ」更新🍌

2024-05-26

2024/05/26

 幽香さんの所に行きました。
 今日も当たり前になにかお仕事があるのかな、と庭に向かうとなんと咲夜がいました。

「えー珍しい。どうしたんですか」
「きたきた。そっちの植木鉢持ってきてー」
「あはーい」
「……私もなにかしたほうが?」
「いいのよ客は黙ってお茶でも飲んでなさい」

 どうやら私は客じゃないようです。
 咲夜は傘の下で遠慮気味に紅茶を飲んでしました。
 私は植木鉢をえっほえっほ運びます。

「今度紅魔館でパーティーやるから」
「え、そうなんですか」
「猫ちゃんパーティー」
「お嬢様が野良猫と打ち解けたので記念パーティーですわ」
「……なるほど?」
「ねえ植木はやくー」
「あはーい」

 つまり咲夜は招待状を届けに来たということです。

「白玉楼にも今度お邪魔するから」
「ぜひぜひ。お菓子を用意して待っています」
「終わったら用意するからちょっと待ってね」
「おかまいなく。……やっぱり手伝いますわ」
「そう? じゃあ少し剪定を頼みたいんだけど」
「私の得意分野では?!」
「貴方は切り過ぎそうだからだめ」
「……しゅん」

 確かに私の剣よりも咲夜のナイフの方が切りやすそうです。
 そう自分に言い聞かせて植木鉢を運びました。

 本日のおやつ
 ・フルーツタルトケーキ
 ・いい匂いの紅茶

「これは贅沢な」
「ほへほほいひいへふふぁ」
「こちらこそ手伝ってもらってありがとう」

 咲夜はタルトにがっついていました。
 後から聞いたら「とても美味しいですわ」と言っていたようです。

「それで、貴方は客じゃないの?」
「奇遇ですね。私もさっきそう思いました。幽香さん」
「……パーティーにも持ってくわ、タルト」
「お嬢様が喜びます」

 なんか流されました。
 まあいいですけど。
 結構なお仕事ですが、美味しいものが食べられるので。
 私は友人なので。
 幽香さんの友人なので客じゃありません。
 きっと一歩上なんです。
 いえい。