2024/05/23
「妖夢ちゃん。これ妖夢ちゃん」
「ど、どうしたんですかカセさん幽々子様みたいに」
「今日はくるでしょ」
「え、はい」
「来たほうが良い」
と、カセさんが夕方からウキウキでした。
なので行くしかありません。
秘密の飲み会あらためはずれ会です。
きっとフミタさんがなにか仕入れたのでしょう。
本日の秘密のお酒
・アヒージョ
・赤ワイン
・白ワイン
「ええ……うちにこんな機械が……」
「見ろ妖夢ちゃん、火が出る」
「どうしたんですかこんな……こう、なんか……ハイカラな……」
「ハイテクでもある」
「ハイテクハイカラ」
アヒージョの機械がありました。
鉄の板の所々に丸いくぼみがあり、そこに油と具材が入っています。
しかも鉄の板の下には火が出る機械もありました。
気づいたら白玉楼は機械の波に飲まれています。
「フミタ」
「おうすげえだろカセさんこれわざわざ山行って仕入れたんだぜ」
「お前が神だ」
「妖夢ちゃん、うち神になったで」
「はひひひひ」
「熱いんだから気をつけて食え」
あっちあちでした。
アヒージョあっちあちです。
具材はブロッコリーにきのこ、トマトにパンもありました。
あれみたいです。
チーズのあれみたいです。
「妖夢ちゃん、赤白どっち？」
「え、じゃあカセさんのお任せで」
「じゃあマッシュルームと白やってみるんだ。いいから何も考えず」
「おうそれがええ」
「え、なんですかどうなるんですか」
「飛ぶぞ」
飛びました。
しょっぱい油まみれのあっちあちきのこに白いワインは最高です。
「あー食った」
「食った……これは後悔も吹き飛ぶ満足感」
「ですね……」
「洗うの面倒くせえな」
「機械のそれでなんとかならないんですかフミタさん」
「機械もそこまで万能じゃねえよ。あとこれただのガスコンロだからそんなにハイテクじゃないからな」
とても美味しいはずれ会でした。
今日は満足です。
寝ます。
明日のことは明日考えましょう。
なんか、こう、体重のこととか。
おやすみなさい。
