2024/05/22
朝、起きました。
朝なので起きます。
漂ってきたのは「辛さ」です。
「ばぶぶぶ」
「おはよ」
「カセさんおはようございます」
「……辛いね」
「辛いですね」
「Ｙ子さんやってんなあ」
「辛さって舌だけで感じるだけじゃないんですね」
「ふむ」
「どしたんです？」
「辛さっていうのは味じゃなくて痛みだって聞いたことがある」
「……なるほど？」
「Ｙ子さんはサディストなのかもしれない」
そういえば、たまに幽香さんみたいなところあります。
笑顔なのに怖い時とか。
今日の朝ごはんは痛みでした。
本日のメニュー
・麻婆豆腐丼
・なすの浅漬
・きゅうりの浅漬
・たまごスープ
「はい、幽々子様」
「う、うむ」
幽々子様もちょっと引いてました。
匂いだけで辛いんですもん。
「いただきます」
「いただきます」
様子見から入ります。
みんなスプーンを取りません。
多分箸だと取りづらいから、とスプーンを用意したＹ子さんも怖くて仕方ありません。
「さて」
「幽々子様、カセさんが動きました」
「見る」
「見るです」
「じゃあお先に食べるけど、Ｙ子さん」
「なに」
「ナコさんが文句言ってたから。あまりにこっちのごはんに影響があるって」
「あら。後で謝っておかなきゃ」
「じゃあいってきます」
「いってらっしゃい」
「いただきます」じゃなくて「いってきます」です。
カセさんはいってしまいました。
「どうカセさん」
「匂いの割には……」
「妖夢、続くわよ」
「はい。前から思ってたんですが作った当人のＹ子さんが様子見するのおかしくないですか」
「妖夢」
「はい」
「私も思ってた」
「あい」
カセさんの感想通り、匂いの割には辛くなかったです。
でも辛いですが。
匂いよりは、というだけです。
午前中はちょっとお休みしました。
辛いから仕方ないです。
Ｙ子さん朝から本気出しすぎです。
朝から翻弄された一日でした。
もちろん美味しかったですけど。
けど。
