2015/08/09
二年目169
「妖夢ちゃん、人里の甘味処が面白いかき氷出したみたいなんだけど行く？」
「やったあ！」
「返事する前に喜ばないで」
ということでＹ子さんと人里に行きました。
ちなみにＹ子さんがこういう頼み方をしてくるときはだいたい私は荷物持ちになります。
本日のおやつ
・かき氷（すいか）
「これは確かに面白いですね！ Ｙ子さんは何味にしたんですか？」
「マンゴー。確かに夏の果物だから良さそうね」
すいか味のかき氷をしゃくりとやってみました。
「おお、思ったより美味しいです。これはなんというか」
「なんというか？」
「すごく冷たいすいかです」
「かき氷は面白いけど妖夢ちゃんは全然面白く無いね」
Ｙ子さんが辛らつなのは置いといてマンゴー味も頂きました。
こっちはすごく甘かったです。
冷たくて甘いマンゴー。最高でした。
「所でＹ子さん、幽々子様はこのお店を知ってるのでしょうか」
「うん。この前晩ごはん食べに来た後ここに寄ったから」
「え、ということはＹ子さん二回目ですか？」
「うん」
「ずるいです」
「……いやずるくはないと思うけど」
家に帰った後、幽々子様に聞いてみました。
「幽々子様、この前面白いかき氷を食べたみたいですね。Ｙ子さんと」
「うん。何、行きたいの？」
「いえ、さっきお買い物ついでに行ってきました。Ｙ子さんと」
「……ていうことはＹ子さんはここ最近連続であそこのかき氷を食べているの？」
「そのようです」
「ずるくない？」
「ですよねー」
さすがは幽々子様、わかっていました。
陰でこっそり効いていたＹ子さんのぎくりとした顔が今でも忘れられません。
しばらくこの事でお願いごとなどを聞いてもらいましょう。
